CQx異文化感受性~アメリカDE&I最前線が教えてくれた社会の分断と底強さ

先週は昼夜逆転生活。

年のせいか、いつまで経っても時差ボケが治りません(苦笑)

というのは、アメリカ中西部の昼間にオンラインで行われるIDI(Intercultural Development Inventory:異文化感受性アセスメント)QA認定資格セミナーに連日参加していたからです。

IDIというのはベネットの異文化感受性発達モデル(DMIS)を基づき開発されたアセスメントツール。

私たちが「違い」をどのように受け止め、対処するかを5段階の発達段階に分けて数値で示し、発達段階を促進する手助けをしてくれます。IDIの結果は長年にわたって厳しく検証・引用され、効果的なツールとしてアメリカだけでなく世界中の企業や政府、教育機関など様々な分野で用いられています。

今回のセミナーで出会った参加者も、GAFAを初めとした企業、政府関係、コンサルタント、コーチ、大学、市民団体や宗教団体、軍隊などなど。

日本の感覚では「えっ?こんな人達まで!?」という分野の人達でした。

認定セミナーではアメリカや各国からの参加者と対話したり互いにフィードバックし合う時間が設けられます。

3日目のディスカッションで私はアメリカ中西部の州政府のDE&Iリーダー数人と同じグループになりました。

その中でとても衝撃的な事実を耳にしました。

彼(彼女たち)は毎朝、荒れ狂う抗議者の中を掻い潜って出勤しているというのです。

中には人工妊娠中絶反対者に突然院内で襲われたという病院関係者もいました。

アメリカではジョージフロイド氏の事件以来、とりわけ今年6月にアメリカ連邦最高裁判所が49年間続いた「中絶は憲法で認められた女性の権利」との判断を覆して以来、暴力と社会の分断はエスカレートしているとのこと。

ある参加者は「アメリカ社会はまさにPolarization(二極化)の状態にある」と不安とやるせなさを口にしていました。

でも凄いのは、彼らが決して分断や暴力に屈していないことです。

「IDIを使って互いの違いを受容するために、より高い発達段階に導き、よりインクルーシブな社会を実現したい」と本気で考え、実際に戦っている姿が印象的でした。

日本でも最近の安部元首相の暗殺など、意見の異なる相手を暴力やヘイトスピーチで屈しようとする風潮は後を絶ちません。

日本をベースにするインターカルチュラリストとして、どう「違い」に向かい合い「橋渡し」をするのか、DE&Iの最前線に立つ彼らから大きな覚悟を問われたような気がしました。

れいこ

 

米連邦最高裁 “中絶は女性の権利”だとした49年前の判断覆す | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220625/k10013687721000.html

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